「美容室はコンビニより多い」という話を聞いたことはありませんか。
街を歩けばどこにでもあるコンビニですが、実は美容室の数はそれをはるかに上回ります。本当にそうなのか、公的なデータで確かめてみました。
使うのは厚生労働省「衛生行政報告例」(令和6年度)、同「医療施設調査」(令和5年)、日本フランチャイズチェーン協会のコンビニ統計(2024年)です。
結論:美容室はコンビニの約5倍ある
まず数字を並べてみましょう。
全国の美容所は277,752施設。対してコンビニは55,736店です。美容室はコンビニのおよそ5倍も存在することになります。
理容室だけでも107,995施設あり、これもコンビニの約1.9倍です。
「コンビニより多い」の代表格としてよく挙げられる歯科診療所(66,199施設)と比べても、美容室はその約4倍。
身近に感じるコンビニや歯医者よりも、実は美容室のほうがずっと多いのです。
何人に1軒あるのか
人口で割ると、密度の違いがさらにはっきりします。
日本の人口を約1億2,380万人(2024年)として計算すると、美容室は約446人に1軒。一方コンビニは約2,221人に1軒です。
数字が小さいほど「少ない人数で1軒をシェアしている=身近に多い」ことを意味します。
美容室の446人という数字は、ちょっとした集合住宅や小さな町内会くらいの人数に1軒ある計算です。コンビニの5分の1の人口で1軒が成り立っているわけで、いかに美容室が多いかがわかります。
なぜこんなに多いのか
美容室がこれほど多い理由はいくつかあります。
まず、美容室は比較的小さな資本で開業でき、一人でも始められる業態だということ。次に、多くの人が1〜2か月に一度は通う「リピート前提」のサービスで、狭い商圏でも経営が成り立ちやすいこと。
さらに近年は、面貸し(シェアサロン)やフリーランス美容師の増加で、新しい店舗が生まれやすくなっていることも挙げられます。
コンビニが1店舗で広いエリアの需要をまとめて引き受けるのに対し、美容室は「指名」「行きつけ」で選ばれる商売です。だからこそ、小さな商圏ごとにたくさんの店が共存できるのです。
まとめ
- 美容室は全国に約27.8万施設あり、コンビニ(約5.6万店)の約5倍。
- 理容室単独でもコンビニの約1.9倍、「コンビニより多い」と言われる歯科診療所より美容室は約4倍多い。
- 人口で見ると美容室は約446人に1軒で、コンビニ(約2,221人に1軒)よりずっと身近に多い。
これだけ多いと、どの店を選ぶかが悩みどころ。お住まいの地域の美容室・理容室は都道府県別の店舗一覧から探せます。お気に入りの1軒を見つけてみてください。
(出典:厚生労働省「衛生行政報告例」令和6年度・「医療施設調査」令和5年、日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計調査」2024年、総務省「人口推計」2024年)